2016年12月16日
ご存知でしたか?
日本に現存する能舞台の1/3は佐渡島にあるんですって。
日本一能が盛んな島。
大町桂月の句に 「鶯や十戸の村の能舞台」と詠われているとおり、各村々に能舞台があったと言われており、その姿形は個性豊かだったとか。
この大膳神社の能舞台は、かつて宝生流の太夫家から選ばれた国仲四所の御能場の一つで、昔は格式の高い能舞台だったため、能以外には使わせなかったと言われています。
そんな大膳神社の能舞台は茅葺屋根で、ここに降り積もる雪がなんとも風情があり、写真を撮りたくなりますよね。車で5分程の距離ですので、雪が降ってすぐに撮影に直行。
撮影していると青空が顔を覗かせ、雪が小降りになってしまいました。
右側が神社の本殿。佐渡の能舞台は神社脇に併設されていることが多く、奉納の意味合いで能が舞われることがよくあります。
大膳神社は県の有形民俗文化財として指定されています。
そしてその舞台の鏡板は大変珍しい、太陽が描かれているのにご注目ください。
他の能舞台の鏡板には殆ど見られないと思います。
大膳神社の能舞台に訪れる際には、ぜひご覧ください。
2016年12月02日
佐渡の人でもあまり知られていない、佐渡金山の産業遺産スポット「搗鉱場跡(とうこうばあと)」。
明治時代の建物で、鉱石を砕いたり、金を抽出したりする作業場だったようです。
今はご覧の通り朽ち果てて、基礎部分のみ残された状態ですが、一見すると要塞のようにも見えなくはないです。
搗鉱場(とうこうば)とは、品位の低い鉱石を粉砕し、水銀を用いて金を回収する工場です。明治34年の記録では、1日に200トンの構成を粉砕したとされています。
北沢浮遊選鉱場の前が立ち入り禁止となったので、近づいて撮れる産業遺産のひとつとしてこちらをご紹介。
まだまだ金山の周辺には、こんなフォトジェニックな廃墟マニアにはたまらない撮影スポットが満載です。
sado_island at 11:57|Permalink│Comments(0)
2016年09月13日
8月29日の小木港まつり。この日は佐渡で一番の花火大会が開催されます。
毎年多くの寄付金が集まり、その寄付者の名前を読み上げながら花火があがります。
毎年新潟の片貝煙火工業さんが手掛けるこの花火大会。いつもは三尺玉がメインになっていたのですが、去年あたりから海上運送法の規定が変わり、海を越えて三尺玉が届けられなくなってしまったようです。
今年は望遠レンズで花火爆発の瞬間を写真に収めようということで、前半はひたすら上がった玉を追いかけて連写。花火の火薬の威力が伝わるような写真が撮れたらと思いましたが、まだまだのようです。
花火の玉が弾けて、飛び散る破片が映り込みました。
なんともマニアックな写真ですが、本来はこの後綺麗に火花が散り大輪の花を咲かせるのです。
こちらはシャッターを切るのが遅れて火花が飛び散った後です。
やはり花火はこうでなくちゃ。と思いはじめて、爆発の瞬間を追いかけるのをやめて、しばし魅入っておりました。
毎年スターマインが素晴らしく、これには見とれて撮影を忘れてしまうほど。
見事な花火で、観客を楽しませてくれます。いろいろな形の花火が打ちあがる度に、歓喜の声が聞こえてきます。
来年こそ三尺玉が復活されるといいですね。
これで夏は終わり、佐渡の秋へとシーズンが変わっていきます。